●浮いた記録・消えた記録を探し出す方法

厚生年金の加入記録は、社会保険事務所の窓口に会社名や勤務年月を申し出て探してもらいます。氏名・生年月日で検索したコンピュータ上の記録の中から、申し出に一致する加入記録を探してもらうのです。
この場合、記録が旧姓になっていたり、氏名や生年月日が誤って入力されているかもしれないので、別の読み仮名で検索してもらうのも一つの方法です。また、勤務期間についてもある程度の幅をとるなど、検索の範囲を広めにして探してもらうのがコツです。なお、国民年金の保険料納付記録を探すポイントも、おおむね厚生年金と同じです。
社会保険事務所の窓口で、比較的容易に見つかるケースもありますが、コンピュータ上に見当たらない場合には、社会保険事務所に保管されている台帳や、市町村に保管されている名簿にあたってもらいます。この場合は、ある程度の時間がかかります。
なお、浮いた年金・消えた年金の多くは、社会保険庁のずさんな管理システムや入力ミスが原因ですが、加入者・受給者の側に全く責任がないとは言い切れません。自分は本当に厚生年金に加入したのか、国民年金保険料を納めたことに間違いがないのか、冷静になっていま一度思い起こしてみることも必要です。
自分の記憶に自信があるにもかかわらず、その加入記録が見つからない場合、つまり消えた年金問題について対応するために、総務省に弁護士・税理士・社会保険労務士などで構成される第三者委員会が設置されます。最終的には、各都道府県ごとに設置される予定の第三者委員会に申し立てることになります。




「年金分割は、夫婦が離婚したときに、妻が夫から分割を受けられるのよね?」
「婚姻中の報酬総額が多いほうから少ないほうへ分割が行われるから、必ずしも夫から妻へ分割されるとは限らないけど、離婚した夫婦間で分割が行われることは、そのとおりです。」


「年金分割は、婚姻中の厚生年金加入期間の報酬を分割するんだから、結局、分割されるのは婚姻中の報酬総額にもとづく厚生年金だけよね?。」
「そのとおり。たとえば、按分割合を0.5として年金分割をすると、厚生年金を夫婦で半分ずつに分け合います。ただし、それはあくまでも婚姻中の加入期間にもとづく厚生年金だけのことです。結婚前や離婚後に厚生年金の加入期間があれば、夫と妻が実際に受け取る厚生年金が半分ずつになるとは限らないよね。それに、年金額の1階部分にあたる基礎年金は、年金分割をしても夫自身・妻自身の加入期間にもとづきます。」
