FP塾マガジン バックナンバー

≪第62回≫:
生命保険ランキング審査に参加して

シャフトの鈴木です。今月も開封いただき、有難うございます。

秋本番と言いたいところですが、日中は蒸し暑かったり、朝晩は肌寒かったりと、気温の変化に戸惑う日が続いていますね。
それでも少しずつ涼しくなり、営業活動にも力が入る季節になってきました。
そろそろ来年のカレンダーも届き始め、気持ちは早くも年末モード。
「もうそんな時期か」と、年々一年の過ぎる早さを感じています。

今月は生命保険のランキング審査に参加して感じたことをご紹介したいと思います。
今回は、35社・123商品を対象に評価をおこないました。

普段はご提案することのない保険商品も多く、取扱いのない商品については、インターネットでパンフレットを探しながらの審査でしたが、大変良い勉強になりました。

これまで評価対象外だった学資保険積立型の貯蓄保険(「いつ解約しても元本割れしない」とCMでよく見るタイプ)も、今回は審査の対象となっていました。これらは専属の営業職の方だけが販売している商品で、主に若年層が対象です。ただし、保障がほとんどなく、さらに57年の据置き期間が必要という仕組みには少し疑問も感じました。
特に、インフレが進む今の時代に長期間お金を動かせないことのメリットはどれほどあるのか--考えさせられるところです。

また、がん・医療保険のリニューアルサイクルが非常に早いと改めて実感しました。

特にSOMPOひまわり生命の「勇気のお守り」が導入した「90日間の不担保期間中は保険料を取らない」という画期的な仕組みをきっかけに、メットライフ生命やネオファースト生命も追随しており、今後もこの流れは続きそうです。

商品改定が進む一方で、加入時期による手術倍率などの違いが保全時の悩みの種でもあります。

この当時はどういうルールだったか手続き前に確認をしないと、お客様への案内も誤ってしまうことになりかねません。細かい契約内容が代理店システムで把握できる会社とそうでない会社もあるので、この辺りはきちんと自分で調べられるようにして欲しいものです。

法人向けでは、ソニー生命が先駆けた変額定期保険に続き、アクサ生命やエヌエヌ生命も展開を開始。今後も複数社が認可申請を進めているようで、引続き注目です。

業界全体としては、変額保険やがん・医療分野の新商品開発に注力する流れが一段と強まってきました

さらに、円金利の上昇を背景に、円建一時払い商品の再販や新商品発売も増加しています。

もしかすると、今後は円建年金の復活も見られるかもしれません。

※本メルマガ内容は、2025年10月17日配信時点の情報です。