FP塾マガジン バックナンバー

≪第74回≫:
被災地の今

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株式会社シャフトの鈴木です。

台風25号による直接的な被害はなかったものの、生活リズムが大きく変わり、支出もかなり増えてしまいました。

今回の経験を通じて、交通インフラが被害を受けると、日常生活にどれほど大きな影響が及ぶのかを身をもって知りました。今回は、その実体験をお伝えしたいと思います。

私の自宅の最寄り駅は、JR内房線の「袖ケ浦駅」です。内房線は千葉県内の東京湾沿いを走る路線で、千葉駅から総武線に乗り換えることで東京方面へ向かうことができます。

ところが、土砂崩れにより、長浦駅と姉ケ崎駅の間で線路が寸断され、東京方面への移動が困難になりました。さらに、復旧作業に必要な重機を運ぶための道路も土砂崩れの被害を受けています。復旧は12月中旬ごろになる見込みです。

電車に電力を供給する変電所も被害に遭い、JR内房線の運行本数は通常の2~5割程度にまで減少しています。

この区間の利用者は約4万6,000人ともいわれ、全国から応援に駆けつけたバスによる代行輸送がおこなわれています。しかし、代行バスの運行によって道路も渋滞し、どこへ行くにも所要時間が読めない状況です。

幸い、袖ケ浦駅からは以前から東京駅直行の高速バスが運行されています。とはいえ、利用者が多く、朝の早い便は2台体制で運行しているほどです。娘も7時10分発のバスに乗るため、6時30分には家を出ています。バス停までは自宅から10分もかからない距離なのですが……。

私も都内へ出る際は、バスの発車時刻の30分前にはバス停に着くようにしています。それでも、木更津金田バスターミナルから東京駅へ向かうバスは満席で乗れないことが多く、朝は4~5本見送ることもあります。

そうなると、タクシーか自家用車を使うしかありません。結果として、自家用車で都内へ行く回数は従来の2倍になりました。当然、高速料金に加え、都内の高い駐車場代もかかります。駐車料金は20分300円という場所も珍しくありません。

東京湾を横断するアクアラインを利用していますが、強風で通行に影響が出たり、事故が発生したりすると、東京へ向かう手段はさらに限られます。京葉道路も渋滞するため、都内へ出るのに4時間以上かかることもあります。

こうした影響により、交通費などの支出は従来より月3万円ほど増えています。

また、停電した際には、インターネットの通信速度が大幅に低下し、必要な情報を得るのも困難でした。

そこで、皆さんにもぜひ試していただきたいのが、家族が全員そろっている夜間に、ブレーカーを落として停電を体験してみることです。

我が家では停電が短時間で済みましたが、長時間の停電に備えて、大きな保冷剤や手回し式のテレビ付きラジオなども購入しました。また、通信手段を確保するため、空が見える場所でつながるスターリンク対応の携帯電話にも変更しました。

いざ停電すると、普段は当たり前に使っている電気や通信が使えなくなり、どれほど不便になるかを実感します。

まずは安全を十分に確認したうえで、30分ほど停電した状況を想定し、照明や情報収集、家族との連絡などがどうなるかを確かめてみてはいかがでしょうか。

実際に体験してみることで、足りない備えや改善すべき点が見えてきます。いざというときに慌てないためにも、ぜひ一度、ご家族で防災対策を見直してみてください。

※本メルマガ内容は、2026年10月16日配信時点の情報です。